身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」の被害が相次いでいる。4日には、貨物取扱量が国内最大の名古屋港の情報システムが感染して障害が発生し、トヨタ自動車など利用する企業の物流に影響を与えた。犯行集団の「プロ化」とともに被害は急増しており、専門家は十分な対策を講じるよう呼びかけている。
露のハッカー集団か
障害が発生したのは、名古屋港のコンテナの搬出入を一元管理する「NUTS」というシステム。感染したランサムウエアは、ロシアを拠点とするハッカー犯罪集団「ロックビット3・0」が仕掛けたとみられる。