目の病気10種類対象に研究
神戸市立神戸アイセンター病院は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した目の網膜色素上皮細胞を含む液体を移植し、視力低下や視野の欠損を伴う病気を治療する臨床研究で、1例目の手術を実施したと11日発表した。手術は合併症もなく約1時間で終了、成功した。1年間の経過観察をし、移植した細胞が定着して視力が回復するかどうかを確かめる。
研究は、目の網膜色素上皮という組織が傷んで起きる10種類ほどの病気を対象にしている。今回手術を受けたのは関西地方に住む40代の男性で、網膜色素変性症という病気のため、矯正視力が0.01ほどになっていた。