米アマゾン・ドット・コムのクラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」の国内データセンターで大規模障害が発生し、1カ月あまり。使い勝手の良さで拡大してきたクラウドだが、非常時の備えとして複数のデータセンターを利用する企業でも不具合が生じるなど運用の課題もみえた。
8月の障害で顧客サポートのサイトが停止したパソコン周辺機器のバッファロー(名古屋市)は20年3月までに、AWSの複数のデータセンターを使うようにする。追加の利用料を払うが、1カ所で障害が起きてもバックアップ拠点があれば影響を軽減できるとみる。
一方、会計ソフトのfreee(東京・品川)は複数のAWSのデータセンターを使っていたが、通常稼働していたセンターへの切り替えがうまくいかず、一部サービスが停止。今後はAWSとは別のクラウドを利用することも考える …