コロナ禍で思うように外出できない状況が続く中、ベランダに注目が集まっている。豪華なキャンプ「グランピング」の気分をベランダで楽しもうという「ベランピング」という言葉も生まれた。洗濯物を干すだけではない使い道にメーカーも商機を見いだす。
埼玉県鴻巣市に住む男性(58)は築30年の自宅を今夏にリフォームした。2階部分の1部屋をなくし、約33平方メートルのベランダを作った。風通りがよく、男性は「人工芝やハンモックでもつけてみようかと考えている」と話す。
バーベキューや、プロジェクターを使った映画の鑑賞にも生かせる。そんなベランピングを意識したリフォームを提案したのは、住友不動産。担当者は「こうした空間があると家での生活スタイルをがらっと変えられる。今後、提案を強化したい」と話す。
ベランダなどの外空間を重視する動きは、新築にも広がる。