中国CATL(寧徳時代新能源科技)は2023年4月16日23時15分(現地時間)、同社のナトリウムイオン2次電池(NIB)が、中国の自動車メーカーChery Automobile(奇瑞汽車)の電気自動車(EV)に採用されたとツイッターで公表した(図)。NIBが量産車に搭載されるという発表は世界で初めて。今後、多数のEVや定置用蓄電池などにNIBが使われる見込みで、これまでリチウムイオン2次電池(LIB)が担ってきた大容量蓄電池の市場の一角をNIBが占めることになりそうだ。
奇瑞汽車は1997年に、安徽省と同省蕪湖市政府が出資して設立された、ある意味、“公立”の自動車メーカー。現時点では、上海汽車などいわゆる「ビッグ5」の一角を占めるまでに成長した。