アルツハイマー病の新治療薬 最終段階の臨床試験で有効性確認

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製薬大手の「エーザイ」などが開発しているアルツハイマー病の新しい治療薬の最終段階の臨床試験を行っている国際的な研究グループは29日、この薬に症状の進行を遅らせる有効性が確認されたとする論文をアメリカの医学雑誌に発表しました。

アルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ」の最終段階の臨床試験を行っている、製薬大手「エーザイ」と東京大学やイエール大学などの研究グループは29日、アメリカの医学雑誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に、臨床試験の結果を発表しました。臨床試験は50歳から90歳までの早期のアルツハイマー病の患者、およそ1800人を対象に行われ、薬を投与するグループと、偽の薬を投与するグループに分けて、患者の認知機能の変化などを調べました。

その結果、薬の投与を始めて1年半後の時点で比較すると、「レカネマブ」を投与したグループでは、偽の薬を投与されたグループより、認知機能の低下がおよそ27%抑えられ、症状の進行を遅らせる有効性が確認できたとしています。