自動運転による無人タクシーが、消防車の通行を妨げた“事件”の重大な意味

自動運転の“無人タクシー”が緊急出動中の消防車の通行を妨げる事件がサンフランシスコで発生した。さらなる運行拡大に向けた取り組みが進むなか、こうした問題の発生が重大な意味をもつ可能性がある。

その“事件”は2022年4月上旬、ある日の午前4時ごろにサンフランシスコで起きた。

火災に対応すべく出動していた消防車が、二重駐車していたゴミ収集車を避けようと対向車線に入ったときのこと。その対向車線には、すでにゼネラルモーターズ(GM)子会社のクルーズが自動運転で運行する“無人タクシー”がいたのである。

人間が運転していれば、クルマはバックして道を空けたはずだ。ところが、無人タクシーはその場から動かない。消防車が通過できたのは、ゴミ収集車の運転手が作業から走って戻り、収集車を移動させたあとのことだった──。