世界遺産「軍艦島」の劣化が加速…近代化を物語る遺構 後世に残すための道筋は

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強い波風の影響で劣化が加速

建物の崩落、そして護岸の崩壊。長年の波風にさらされ、劣化のスピードが着実に上がっているのだ。
2020年予定されていた世界遺産委員会では、軍艦島の保全についても審議されるはずだったが、新型コロナの感染拡大で2021年に延期されてしまった。

東京理科大学工学部建築学科・今本啓一さん:
(建物の)劣化には進展期、加速期というのがある。
建物の倒壊が最終系だとした時の進行で捉えると、今は「加速期」に入っていると思う

長崎市は2011年から、軍艦島にある建物の調査を専門家に依頼している。
また2018年度から30年間にわたって軍艦島を保全・整備するための事業を決めていて、総事業費は110億円にものぼる。