「個人情報を国外に出さず、管理する」IT基本方針から予想する未来 | SciencePortal China

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中国のインターネットの特徴のひとつに強力なネット規制が知られている。よく知られるところではTwitterやFacebookやYouTubeなど、様々な著名サイトにアクセスできないというものだ。これらは中国の管理外で中国に不都合な情報を見せない、出さないというものがある。

もうひとつの特徴として、中国はワールドワイドウェブ、もっというとアメリカ支配、ないしは西側諸国と共有するインターネットからの独立を一貫して考えているという点がある。この意味は、中国国内と中国国外のサイトを見ることは可能であるが、インターネットルールは世界ルールではなく各国が決めるというものだ。これは中国が浙江省の烏鎮という場所で、毎年アメリカのIT企業やアジア・アフリカ諸国のトップを招聘して開催する「世界互聯網大会(世界インターネット大会)」でも毎回主張している。

また国務院が2016年7月に発布した「十三五国家科技創新計画(第13次五か年計画中国国家ハイテククリエイティブ計画)」においても、数ある目標のひとつとして、国家ハイテクプログラム重大特別プロジェクト(国家科技重大専項)において、中国側で全てが把握できるCPUやネットワークやOS製品の開発が指定されている。