なぜ、人間と人工知能の対話は“破綻”してしまうのか

Emotional, Burning, Unlimited Tuned Laboratory



雑談対話に特化したシステムやアルゴリズム、超指向性マイクなど、最先端の技術を使っても、人間と人工知能が雑談を続けるというのは難しい。インタビューの最終回では、なぜ対話が破綻するのか、そして、それを解決するための研究の最先端に迫る。

人間と人工知能の対話が“破綻”する4つのパターン

雑談対話に特化したシステムやアルゴリズム、超指向性マイクなど、最先端の技術を使っても、人間と人工知能が雑談を続けるのは難しい。

対話というのは繊細なもので、不自然な間が空いてしまったり、返答に脈絡がないと感じたりしてしまえば、人は会話を続けるモチベーションが削がれてしまう。対話が“破綻”してしまうのだ。NTTで人工知能による雑談対話を研究している東中竜一郎さんは現在、この対話破綻を少なくする方法について、研究を重ねているという。

「システム側が発した言葉の意味が分かりにくかったり、ユーザーの質問を無視したりすると、ユーザーは対話をする気がなくなってしまう。こういう状態を“対話破綻”と呼んでいて、それをなくすための努力をしています」(東中さん)

雑談対話に特化したシステムやアルゴリズム、超指向性マイクなど、最先端の技術を使っても、人間と人工知能が雑談を続けるのは難しい。

対話というのは繊細なもので、不自然な間が空いてしまったり、返答に脈絡がないと感じたりしてしまえば、人は会話を続けるモチベーションが削がれてしまう。対話が“破綻”してしまうのだ。NTTで人工知能による雑談対話を研究している東中竜一郎さんは現在、この対話破綻を少なくする方法について、研究を重ねているという。

「システム側が発した言葉の意味が分かりにくかったり、ユーザーの質問を無視したりすると、ユーザーは対話をする気がなくなってしまう。こういう状態を“対話破綻”と呼んでいて、それをなくすための努力をしています」(東中さん)

東中さんによると、人工知能との対話の破綻には大きく4つの種類があるという。まずは「発話」そのものが破綻しているパターン。構文などが崩れていて、そもそも日本語として成立していないケースを指す。