日本企業がAIで「攻める」年―IBM・与那嶺社長

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多くの企業がAIに注目した2016年。AIがきっかけとなり、企業のIT投資が積極的になるとIBMのポール与那嶺社長はにらむ。日本企業が活躍できると信じている与那嶺氏が考える、ブレークスルーに必要なポイントとは?

――2016年、社会が大きく変わったなと感じた場面はありましたか?

与那嶺社長: 英国のEU離脱や米国の大統領選が強く印象に残っています。アンケート調査やThe New York Timesなどが出していた数値と異なる結果になりました。自分はアメリカ国籍ですが、自分自身、米国を理解していなかったなと反省しているほどです。

IBMはこれまでも「デジタル化」の必要性をお話ししてきましたが、これらの選挙においても、ソーシャルメディアというデジタルの力が大きく影響したように思います。アンケート調査にしろ、支持率にしろ、もう従来の方法では物事が予測できない時代になってきています。デジタルの進化が必要だと痛感しました。