Spotifyのクラウド移行の現状を、同社バイスプレジデントのハルトー氏にインタビュー。同氏は、SpotifyがGoogle Cloud PlatformにITインフラを統合する理由も語った。
2016年10月に英ロンドンで開かれたGoogle Cloud Platformのユーザーカンファレンス「NEXT London 2016」で、Spotifyのインフラ担当バイスプレジデント、ニコラス・ハルトー氏はComputer Weeklyのインタビューに応じて、移行させなければならない個別のマイクロサービスが250~300個に上るため、移行プロセスの完了までしばらくかかりそうだと語った。
「世界中でデータセンターのフットプリントを管理するのは、少し前ならやらざるを得ないことだった。だが、もはや自前で実行する必要はなくなった。現在の状況でその管理をしなければならない、確固たる理由はないと思う」と同氏は主張する。
こうしたマイクロサービスが集合体として貢献し、同時にSpotifyの原動力となっている「ビジネスロジック」を保証することで、同社は時代の最先端を行く事業を継続している。
「マイクロサービスと一口に言っても、その機能は多岐にわたる。一例を挙げると、全てのユーザーアカウントを保持して、プレイリストに適切なメタデータ、例えばSamsung TVなど特定の機器向けであるといった注釈を付けているアカウントに渡す機能を持つものがある」とハルトー氏は説明する。