薬この数年で急速に定着したジェネリック医薬品だが、全国的にかつてない規模で供給不足が続く。一部は高価な先発品に変更せざるを得ず、ジェネリックに慣れた患者の懐に響く。管理薬剤師として薬局を経営するヤマガタ薬局(神奈川県横浜市)の山形光正社長に、ジェネリック不足の現状と背景を聞いた。
“未曽有の薬不足” がまだまだ続く
今や水や空気のように当たり前となったジェネリック医薬品=後発医薬品(以下、ジェネリック)ですが、多数のジェネリックが「出荷調整」解除待ちとなっています。薬局には各メーカーや医薬品卸から毎日のように欠品のFAX・DMが届きます。いわゆる出荷調整FAX・DMです。薬剤師の一日はこの「欠品対応」から始まります。状況に応じて近隣の薬局に相談することもあります。