【医学部へ行こう!】医学の現場:過酷な脳神経外科の苦悩とやりがい

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くも膜下出血や脳梗塞など、命をかけた手術が行われている脳神経外科。そんな命と直結する現場に日々身を置く若き脳神経外科医、東京女子医科大学病院の高野裕樹さんに、自身の医師としての原点や、受験生へのアドバイスなどを語ってもらった。

医師になった姿を見据えて

「医師を目指してほしい」という両親のすすめもあり、小学生の頃から漠然と自分は医師になると思っていたんです。中高一貫校に進学し、医師を志す同級生たちと一緒に切磋琢磨(せっさたくま)できたことで、その夢は強くブレないものになりました。

最初から脳神経外科医をめざしていたわけではありません。中学・高校と野球部に入っていてスポーツが好きだったので、ケガをした選手をサポートする整形外科医になりたいと思っていました。気持ちが変わったのは、大学1年生のときです。母親をくも膜下出血で亡くしたことで、命に直結する現場で働きたい、という気持ちが芽生えた。脳にも興味があり、どちらにも関われる脳神経外科に進むことを決めました …