政府が漫画の海賊版サイトへの接続を遮断するようインターネット接続事業者(プロバイダー)に自主規制を求めたことを受け、業界最大手のNTTグループは二十三日、準備が整い次第、遮断すると発表した。グループ企業が運営するプロバイダー「OCN」と「ぷらら」のほか、携帯電話「ドコモ」の契約者を含めた延べ六千万人超が対象となる。
遮断にはプロバイダーが利用者の通信をチェックする必要があり、学識者らからは憲法が定める「通信の秘密」を侵害する恐れが指摘されている。NTTの広報担当者は「そうした見解は承知しているが、海賊版サイトへの対策が必要だという考え方に異論は出ていない」と説明。「政府の決定を受けて決めた」としている …