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ローカル5G」市場の公正競争、NTT東西の参入が焦点に

総務省は11日、次世代通信規格「第5世代通信(5G)」を地域限定で利用するローカル(自営)5Gで公正な競争環境を実現するため、通信大手4社からヒアリングした。議題の中心は、NTT東西地域会社(NTT東日本とNTT西日本)の参入の可否。NTT東西の参入を認めてほしいNTTと、反対するKDDI、ソフトバンクの間で激しい議論が交わされた。(文=編集委員・水嶋真人)

すでに総務省の報告書では、携帯大手にローカル5G帯域の免許を付与するべきでないと提言している。一方、携帯事業者ではないNTT東西がローカル5Gに参入したい意向を示したことに対し、KDDIやソフトバンクなど複数の事業者から公正競争上の影響を懸念する意見が出ていた。

地域の課題解決

NTTは、ローカル5Gを用いてトラクターや飛行ロボット(ドローン)を自動運転して農作業の負担を軽減するなど、NTT東西の参入が地域の社会課題解決につながると指摘。ローカル5G網利用者が携帯大手の全国通信網とローミング可能になる見込みだが、「NTT東西は法令を順守し、携帯大手との関係で不当に差別的な取り扱いを行うことはない」と強調した。

KDDIは固定回線の顧客基盤や全国の支店網など圧倒的な優位性を持つNTT東西が参入した場合、ローカル5G市場を早期に席巻し「ケーブルテレビ事業者など地域の企業の参入排除になりかねない」と危惧する …