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人工知能がセキュリティ対策にもたらす未来

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進化を続ける人工知能

人工知能(AI)は、これまでもチェスや将棋など勝敗が分かりやすいゲームにおいて、既にトップクラスの人間と対戦しても優勢となる状況だ。もう、このような盤上で勝敗が決する分野では囲碁ぐらいしか残っていない。囲碁は、キングや王将を取れば勝ちというような明確な勝敗基準がないことに起因して、まだ人間がそれなりに優勢なのだろう。白と黒の碁石をお互いに陣地を作って広い方が勝ちという特殊なルールで、碁盤のマス目もチェスや将棋に比べて広い。このような特性から、現時点では人間がAIに対して一日の長がある――はずだった。

その囲碁も先日(2016年11月23日)に開催された「第2回囲碁電王戦」の最終局で、趙治勲名誉名人が2勝1敗で日本製AIの「DeepZenGO」に勝利したという結果だった。2勝1敗だが、人間側の圧勝だったらしい。しかし、この1敗が実は大きい。2016年3月にGoogleの「アルファ碁」がトッププロに勝利した以外では初めてAIが勝利したケースだ。

今回の結果によって、「人間 vs AI」という戦いは、人間がかなり有利なルールであったはずの囲碁でさえもどんどん人間側が不利になってきていることが明確になった。この状況は、今後あらゆる分野で見られるようになり、人間の作った技術が人間そのものを超えてしまう状況に近づいているのだ。

その状況を生む原因とは、人間はミスをするが、コンピュータであるAIは、ロジックとプログラミングが正しければ絶対にミスをしないという点がやはり大きい。人間はその時の判断が体調や精神状態などに大きく左右される。絶対数という観点では訓練や事前準備などを積み重ねることで、ミスは少なくはなるが、ゼロにすることは不可能だ。ミスをしないことが勝敗に直結するような分野では、今後はAIがますます有利になるだろう。AIはデータが増えれば増えるほど、それだけ精度が向上し、どんどん強力になっていくのだ。